色の見え方「演色性」


 使用する明かり(光源)によって物の色の見え方が変わってきます。物の色の見え方による光源の特性を「演色性」といい、通常、照明器具のカタログなどでは平均演色評価数「Ra(アールエー)」が示されており、その数値の求め方はJIS(日本工業規格)によって定められています。

 平均演色評価数とは赤〜紫までの8つの試験色を照明器具で照らし、それぞれの色がどのくらい良く表現されているかということを、最大値100として示したものです。

 とは言いましても光源の色温度が違えば物の色の見え方は全然違ってきますよね。たとえば色温度3000Kの電球色蛍光ランプ(オレンジ色の光)と、色温度6700Kの昼光色蛍光ランプ(白色の光)とでは光の色は全然違いますが平均演色評価数は両方とも同じ(たとえばRa84)だったりします。

 平均演色評価数の算出方法についてはここでは省きますが、簡単に言ってしまえば、たとえば3000Kの光源ならば試験色がこのように見えていればRa××とか、6700Kの光源ならば試験色がこのように見えていればRa××という基準があるんですね。要するにこの平均演色評価数というものは、高ければ高いほど優れたランプであると言えます。

 たとえば食事をする場所の照明には、温かみのある白熱電球の照明を使用するのが一般的ですよね(白熱電球はRa100)。演色性の高い照明を使うことによって食卓の上に並べられた食品は本来の色を活き活きと表現することができ、より新鮮でおいしそうな雰囲気を演出できるというわけです。

 また白熱電球は電球一点からの光源ですので、食卓に並べられた食べ物や食器に程よく影ができてテーブルをよりドラマティックに見せられます。
 逆に食卓の照明を直管形や環形の蛍光ランプにした場合、これらは均一に全体を照らす光源ですので影はできにくく、また演色性においても白熱電球にくらべると多少劣りますので、食事の際にはやはり白熱電球による照明がベターでしょう。

 ところで現在日本において最も普及している蛍光ランプは、Ra84くらいの白色もしくは昼光色などの蛍光ランプだと思いますが、高演色性蛍光ランプというものが存在します。これは蛍光ランプなのに平均演色評価数がほぼ100(厳密にはRa98など)という優れもので、絵画や美術品などを照明する場合なんかによく使われています。

 ユウの部屋の蛍光灯もRa84の普通の蛍光灯ですが、いつかこの高演色性蛍光ランプというものに切り替えてみるのもありかなと考えています。ただ、高演色性蛍光ランプは普通の蛍光ランプと較べて照度が低いので、そこだけがネックですね。実際どのように部屋の見え方が変わるのでしょうか、未知の世界です。
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