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輝度とまぶしさについて@ |
| 物の形というのは、対象に光が当たり、反射することによって初めて目で知覚することができます。照明に関する言葉として、ルクス(lx)という単位は一般によく知られている言葉だと思いますが、ルクスとは作業面の明るさ(照度)を表す単位です。つまり光源から発せられた光が対象面に当たった結果、作業面がどれほどの明るさになっているかを示しているわけですね。 照度についても照明計画を述べるにはとても重要な要素ではありますが、それについては他のページで述べるとして、ここでは対象物の輝き具合、輝度(きど)についてご説明したいと思います。 輝度という言葉は一般にはあまり聞き慣れない言葉だと思いますが、簡単に言ってしまえば照度は対象に当たる光の量であるのに対し、輝度は照明器具や、照明された面がどれくらい輝いているかを表した単位のことです。輝度は輝度計で測定し、cd/u(カンデラ毎平方メートル)で表します。 ごく普通の布製のシェードランプの表面が1000cd/u程度であり、また寝室には2000cd/u以上の輝度を持つ光源は直接視界に入らない様にすることが望ましいといわれています。まぁ、輝度計は主に専門家が使用するものであり、値段で言ったら何万円もする高価な物なので、個人で使用することはまずありませんね。 ここでは輝度の値がいくつなら良いという数字の話ではなく、輝度を適度に調節して居心地の良い光環境を作るという事についてお話したいと思います。 輝度という言葉は文字通り、輝きの度合いを意味しています。とうぜん輝度が高ければ表面の輝きは増し、徐々にまぶしさを感じるようになってきます。 照明の世界では照明器具などからもたらされるまぶしさをグレアという言葉で表しています。このグレアという言葉は、主にまぶしさによって不快感がもたらされる時に使います。例えば本の表面が天井照明の光に反射して見えづらくなるのを反射グレアといいます。 よく言われるのが、近年、オフィスのOA(オフィスオートメーション)化が進んだ事により、コンピューターのディスプレイを使用しての仕事時間が増えたことによる弊害です。 画面に天井の蛍光灯が反射して見えづらかったり、また、画面外の視界に輝度の高い光源が存在したりすると、不快感や眼精疲労、イライラなどを誘発してしまいます。 オフィスの場合ですと、蛍光灯の下にルーバを張り(ルーバ天井と言います)、画面への映り込みに対処したりしていますが、普通の住宅の場合においても、このグレアというものについては十分に注意して照明計画を進めていった方がいいでしょう。 とは言ってもそれほど難しいことではなく、たとえばパソコンやテレビの画面に光源が直接映り込まないように、画面やタスクライトの位置を調節したり、また、ソファーに座って本を読むときも同じで、光源が直接視界に入らないよう気を付けて、反射グレアが生じにくい場所にスタンドを置くといい、というだけのことです。 ただ、家を新築するときだけは十分気をつけましょう。たとえば大理石の床面付近に間接照明などを取り付ける際、床に照明器具の形が映りこんでしまうと、安っぽい感じになってしまいます。壁や天井など、建物の構造を利用した照明を建築化照明といいますが、こればかりは後からやり直すとなるとなかなか骨ですからね。 |
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