輝度とまぶしさについてA


 一般的に照明設計においては、光源を直接見えないようにするというのが基本です。それは『輝度とまぶしさについて@』のページでも述べたように、光源が直接見えるとまぶしさを感じたり、また光源の輝度が高ければその分、パソコンやテレビの画面、本の表面などにグレアが生じやすく、不快感を発生させがちだからです。

 だから照明計画においては、間接照明や拡散照明などの方式を用いて光のまぶしさを緩和させる方法がよく使われるのですが、そもそもまぶしさというのは、光源の面積が大きければ大きいほど感じやすくなるものです。

 夜の明るい満月はかなりの輝度を発していますが、まぶしいと感じないのは視角に占める面積がとても小さいからです。もし地球から見える月の大きさが、伸ばした手の先に持ったバレーボールくらいの大きさだったら、・・・満月の夜なんかは明るすぎて困ってしまうでしょう。

 なので例えばリビングの照明であったら、大きな天井照明一つで部屋の全般照明とするよりも、ワット数を落とした複数個の照明を用いての照明にするほうが望ましいと言えます。

 ところで、照明計画において光源を直接見えないようにするのが基本と言いましたが、逆に光源を積極的に見せようとする照明もあります。それはろうそくによる照明や、クリスマスの時期に街を彩るイルミネーションなどの明かりです。これらのきらめきは快いグレアと言えますね。

 ろうそくの光はそれ自体とても小さな光ですが、複数本もしくは数百から数千本のろうそくを同時に灯した情景は素晴らしいものです。
 たとえば雪の多い地域においては冬の時期、雪で作ったいくつもの灯篭(とうろう)の中にろうそくの火を灯し雪道を仄かに照らし、その幻想的な風景を楽しむイベントや祭りなどをやっていたりします。

 ろうそくというのは他の人工光源にくらべて、物質の燃焼にともなう光を利用した光源です。自然のままにゆらゆらと燃えるろうそくの光は、他のランプ等と比べてとても不安定で不規則です。だからこそろうそくの光というのは自然の風景に良く似合うのでしょう。

 ところで実際にろうそくを用いた明かりを使う場合には、火を使いますので火災に対する安全性には十分考慮して行っていただきたいと思います。
 上に述べたようにろうそく自体を雪で囲ったようなものならまず火事の心配は無いと思いますが、屋内などであまり人目につかないところでの使用はできるだけ避けた方がいいかもしれません。
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