リビングルームの照明


 リビングルーム(居間)は家の中で最も多くの時間を過ごす場所です。普段であれば家族との団らんやテレビを見たり本を読んだり食事をしたり、時には来客者へのもてなしや、ホームパーティーをすることもあるかもしれません。

 様々なシーンに対応できるようにしたいリビングにおいて、ここでの照明計画は重要です。なんといっても、その家に暮らす人が一番多くの時間をここで過ごすわけですからね。なので、ここでの照明計画はじっくりと考えていきたいですね。

 まずは全般照明です。他のページでも述べましたが今の日本においては、リビングの照明と言えばまだまだ天井直付けのシーリングライトのみであるか、もしくは吊り下げ式の蛍光灯のみ、と言うのが主流です。

 ですが、一灯の明かりのみですべての明かりをまかなおうとすると、どうしても味気ない感じになってしまうものです。なのでリビングの照明計画は、一室多灯という事を前提として考えてもらいたいです。

 天井照明の見た目を良くしたい場合、もっともよく使われる照明といえばやはりダウンライトです。複数のダウンライトの明かりで部屋全般の照度を確保し、後はテーブルの上にはペンダントライト、ソファーのとなりにはシェードスタンド、さらに絵画やインテリアにはスポットライトを当てるなど、ポイントごとに部屋の中を照明していくと言うのが基本です。

 ポイント毎に視線の落ち着き場所であるフォーカスポイントを作ることによって、人間は無意識のうちに安心感を得ることが出来ます。それを意識してタスク照明を配置していかないと、どこかまとまりのない雰囲気になってしまうので要注意です。

 全般の照度を確保する手段としてブラケットを取り付けたり、また天井に光を当て、その反射した光を利用するコーブ照明などの建築化照明を取り入れるというのも手です。
 ところで最近では日本でも欧米のように、天井にシーリングライトや吊り下げ式の照明が存在しないという作りの部屋も僅かながら出てきているようです。

 でも私たち日本人は、これまでずっと天井からの吊り下げ式蛍光灯や、直付けのシーリングライトという環境で生活してきたので、天井からの全般照明がないというのはやっぱり不安ですよね。でも必要な照度さえ確保出来ていれば、時にはそんな照明計画もありでしょう。でも、無難に行くにはやはり、全般照明にダウンライトを選択するというのがベターですね。

 ところでリビングは様々なシーンに柔軟に対応できる、という事が求められる空間なので、全般照明であるダウンライトには調光機能を付ける事をお勧めします。

 家族との団らんや音楽鑑賞など、リラックスしたい時には壁に取り付けたコントローラーで簡単に部屋の照度を抑えるたり、また友人を招いてホームパーティーをしたりするときには全般の照度を高めたりして、にぎやかな雰囲気を演出したりするといったことが簡単に出来ます。

 さて次にタスク照明についてですが、一番手軽なのはスタンドですね。コンセントが届く範囲ならどこへでも持ち運べますので、試しに置いてみていまいちだと思ったら臨機応変に置き場所を変えてみましょう。いろいろと置き場所を試すうちに、きっと一番しっくり来る場所が見つかるはずです。

 またソファーに座って読書をする時などは、サイドテーブルにシェードスタンドを置くと手元に必要な照度が確保できて便利です。
 そんな手軽で便利なシェードスタンドですが、あまり数を増やしすぎると見た目にスマートさが欠けてしまいます。部屋の広さにもよりますが普通は2個〜3個程度で十分ではないでしょうか。

 シェードスタンドを置くときに気をつけることとして、壁際のサイドテーブルにスタンドを置く場合、テーブルの面積に対して傘の広がりが大きめのスタンドだったりすると、傘が壁にあたってうまく置けないということがあります。なので、シェードスタンドを選ぶときにはそのような事にならないように寸法をよく確認しましょう。

 またシェードスタンドのシェード(傘)の形にも様々なものがあります。最も見慣れたシェードと言えば三角すいの形をしたものだと思いますが、他にもいろいろな形のものがあります。

 例えば円筒形や正方形のシェードを持つランプといった、近代的なデザインのランプならモダンな部屋によく似合いますし、花形のシェードであればクラシックな雰囲気の部屋に合います。

 今ではインテリアショップを見てみると様々なスタンドが並べられていますが、リビングに置くスタンドの場合なら、なるべくシンプルで、且つ飽きのこないデザインのものを選んだ方が良いと思います。

 ユウを含め大抵の方は家にいるとき、おおかたの時間をリビングで過ごすわけですから、この空間に一風変わったデザインのスタンドを置くと、照明が主張しすぎて時にはうるさく感じてしまうかもしれません。それ自体でフォーカスポイントとする場合はまた意味合いが違ってきますが、そうでなければなるべくシンプルで飽きのこないものを選びましょう。
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