各部屋におけるふさわしい照度とは・・・


 住まいの照明計画を進めていく上で、「昼間はいいけど、夜はこの部屋はちょっと暗いかな」とか「全体的に明るすぎるな」などと思うことがあるかもしれません。

 そこで参考までに、JISが定めている住居における各部屋の照度の基準を紹介します(JIS Z 9110 )。ただこれはあくまで目安なので、絶対に守らなければいけないというわけではありません。

 照度はlx(ルクス)という単位で表し、照度計を使って計測するのですが、よほど凝って照明計画をやって行くかまたはインテリアデザイナーなどでない限りは、普通はあまり縁のない計測機器ですね。

 でもまぁ、この表を眺めているだけでもある程度は参考になると思います。
照度(lx) 居間 書斎 子供室
勉強室
応接室
(洋間)
座敷 食堂
台所
寝室 家事室
作業室
浴室
脱衣室
便所 廊下
階段
納戸
物置
玄関
(内側)
門、玄関
(外側)
車庫
2000
○手芸
○裁縫
○手芸
○裁縫
○ミシン
1500
1000
○勉強
○読書
○勉強
○読書
750
○読書
○化粧
○電話
(※1)
○読書
○化粧
○工作 ○鏡
500
○食卓
○調理台
○流し台
○ひげそり
○化粧
○洗面
○掃除
○点検
300
○団らん
○娯楽
(※2)
○遊び ○テーブル
(※3)
○ソファ
○飾りだな
○座卓(※3)
○床の間
○洗たく ○くつぬぎ
○飾りだな
200
150
全般 全般 全般 全般 ○パーティ
○食事
100
全般 全般 全般
75
全般 全般 全般 全般 ○表札・
    門標
○郵便受け
○押ボタン
全般 テラス
全 般
50
全般
30
全般
20
10
○通路 ○通路
5
2
深夜 深夜 深夜 防犯 防犯
1
JIS Z 9110
○=局部照明で得てもよい照度。
※1=他の場所でもこれに準ずる。
※2=軽い読書は娯楽とみなす。
※3=全般照明の照度に対して局部的に数倍明るい場所を作ることにより室内に明暗の変化を作り平たんな照明にならないことを目的とする。

 計測する際は、廊下や通路、階段は床上15cmの水平面。座卓は床上40cmの水平面。それ以外はおおかた床上85cmの水平面の照度を測定する。
 まずは全般の照度を確保し、それを下地に作業やフォーカスポイントなどのピンポイントごとに全般の照度よりも明るい箇所を作っていくという配光の基本が、この表から読み取ることが出来ます。

 ところで人によっては、基準の範囲内であっても「年のせいか暗くて見えずらい」「目が弱いのでこの照度では明るすぎる」と感じることがあるかもしれません。そんなときはあまり目安にこだわり過ぎず、臨機応変に照度を変更してみて、自分が一番快適に過ごせる明るさを探してほしいと思います。
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